社内におけるWebの優先度にまつわる一連の考察

2011年07月08日

先日、グループ内のWeb担当者の人たちと話をする機会があったのだけど、皆さん本当にいろんなことで困っていました。中には外部業者と一緒にいろいろ取り組んでるところもあるようですが、外注する予算もないところもあったりして。

それを聞いて思ったのは、仕事はお金のあるところからやってくるけど、本当に行き詰っているのはお金がないところで働いている人なのかも。

そこから始まった取り止めのない脳内行旅の顛末が以下です。

Web担当者の悩みは本当に解決するのが良いことなのか?

最初に考えたのは、そういう「自分で問題を解決できないけど、外注するお金もないWeb担当者をどうサポートするか?」ってことだったけど、考え始めて5秒で「ちょっと待てよ」と考え直しました。

その部署にお金がないということは、会社全体でみた時にその業務の重要性やレバレッジが高くないと判断されているわけで、現場が困ろうが会社全体としてはそれのどシリアスな問題ではない、ということなのかもしれない。(これは正しい状況判断がなされているのが前提。だけどWebに関してはこれが結構怪しい。後述します。)

だとすると、その部署や担当者が活動を拡大しようとすること(すなわち予算を増やすこと)は、部分最適でしかないことになります。それは会社全体でみるとコストになって利益率を下げてしまうので、それはどうなんだ?と考えました。

外部業者として仕事を受けると、カウンター部署(や担当者)のためを思って悩みや課題を解決しようとしますが、それが会社単位でも良い事なのかどうかを、立ち止まって考えても良いのかもしれません。

と、ここまでは机上のあるべき論。実際は、そんなの考えてわかる事なのか?って話だし、あと担当者との関係があってこその外注業者なので、そこの関係をすっ飛ばしていきなり会社全体の最適化とかは、外からアドバイスできる範囲を超えてると思います。

という事で、一周回って「外部業者はカウンター部署(担当者)の幸せ最大化が目標でOK」っていう、これまでの考え方に落ち着くという、車輪の再発明的な脳内トリップでした。

Webの部署には適切な予算配分がされているか?

もう一つ、「Webの部署には本当に適切な予算配分がされているか」という事については、徐々に改善されてるとはいえまだまだ不十分というのが肌感覚です。(僕が見ているのはB2Bの会社が多いから多少偏りがあるとは思いますが。)

理由はいくつもあると思いますが

  • 比較的に歴史が長いマス広告や展示会から予算をシフトできない。信用も実績もないから。
  • テクノロジー要素が多いので年配の管理職に理解が難しい。しかも、技術革新のスピードが早い。
  • 用途が幅広すぎて何に役立つのか説明しづらい。人によってマーケだったり、広告だったり、広報だったり、いろいろ。そして整理されていない。

などでしょうか。要は「社内でWebは新参者」だってことだと思います。(B2Bとか特に)経営に与えるインパクトが見えにくいから、シフトが緩やかなんでしょうね。

ただ全般的にはWeb重要視の方向なので徐々にシフトしつつ、どこかちょうどいいバランス点を各社探っているんだろうと思います。

そのシフトが速い会社と遅い会社がありますが、お金だけつければ良い話でもないので、会社の体力やポジションとかを総合的に判断して、「よしこれぐらいのスピードで行こう」とか「もうWebは捨ててオフラインで勝負する」とかっていうのは、経営判断のレベルなんだろうなぁ、と。

いずれにせよ、経営レベル、事業部レベル、部署・担当者レベルの思惑とか視点を統一するなんて無理な話。結局、自分の会社(や外部業者の場合はお客さん)のWebに対する取り組みがどれぐらいバランス取れてるのかなんて考えても分からないってこと。だったら(お金に関しては)全体最適とかあまり考えずにポジショントーク貫いてOK、ってとこが脳内トリップの終着点。

やっぱりというか・・・ふりだしに戻る的なオチでした。

<参考>こちらのエントリーも一緒にどうぞ
Web戦略のお仕事

投稿日:2011年07月08日 No Comments »

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クライアントワークとしてB2B企業のWeb活用支援と格闘中。グローバルでのWebガバナンスに長年携わってます。詳しくは自己紹介ページをご覧ください。

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